公開: 2024年3月18日
更新: 2024年3月18日
フランス社会と同じように階層社会であったイギリス社会では、社会階層によって教育制度も違っていました。貴族階層では、初等教育の後半から寄宿制のパブリック・スクールへ入学して、リーダーシップを含めて全人格的な教育を学ぶことが求められていました。これに対して、一般家庭の子供たちは、グラマースクールと呼ばれる、職業に従事する人々に必要な知識を学ぶ、初等教育を受けることが求められました。
パブリック・スクールは、日本の有名私立中学・高校に似たような、全寮制の学習機関です。日本の学校に似て、先輩後輩の秩序が守られていて、学習だけでなく、体力づくりにも重点が置かれる点が特徴です。ラグビー誕生の元になったと言われるウォールゲームも、パブリック・スクールで誕生したと言われています。パブリック・スクールの例としては、イートン校が有名です。